株式会社HERPに入社しました


2022年1月1日に株式会社HERPに入社しました。
今回は、私が株式会社HERPに入社するまでの経緯や考えたことついて書いてみます。

転職を考えるようになったきっかけ

前職では、Ruby on Rails などを使ってCloudAutomatorというAWSの運用自動化サービスの開発をしていました。 cloudautomator.com

2018年に新卒で入社してから4年目だったのですが、2021年に入ってからなんとなく行き詰まり感を感じるようになったことが転職を考え始めた直接の要因です。

これはあるあるだと思いますが、行き詰まり感の原因として次のようなことが挙げられると思います。

  • 数年間同じ技術を使っていたため、技術力の成長曲線が緩やかになったように感じた
  • あと5~10年会社に所属していた場合の将来像が明確になり良くも悪くもドキドキワクワクしなくなってきた
  • 少人数チームかつフルリモートだったため人間関係も安定してしまい変化がなかった

また、そもそも新卒で就職活動する時点から転職は3~4年目あたりでするのが良いのかな~とぼんやりと考えていたということもあります。 世の中の流れ的に自分が人生で一度も転職しない可能性はほとんどないだろうなと考えていたので、どうせ転職するなら体力的にも精神的にも若いうちに最初の転職をやっておいた方が良いだろうという考えです。

実際に、前職で働くうちに上述のような行き詰まり感を感じ始めたのが新卒入社してから4年目だったこともあり、ある程度自分の中では会社の成果に貢献できていた感覚もあったので、転職について考え始めました。*1

理想の企業の条件

そこでまず、自分にとっての理想の企業の条件を考えてみました。 前職では未経験からITエンジニアになったので、開発体制や技術スタック含めて真剣に考えるのは今回が初めてです。 その結果次の3つの条件に絞ったのですが、私が調べた範囲では株式会社HERPしかヒットしなかったためHERPの選考を受けてみることにしました。

  • 型のある言語を利用していること
  • スクラム開発を導入していること
  • 人事採用ドメインのプロダクトを開発していること

型のある言語を利用していること

前職ではRubyをメインで利用していたので、静的型付け言語の経験はあまりありませんでした。 一般論としてITエンジニアの成長の指標として色々な種類の言語を経験しておくことは重要だと思います。 さらに、昨今のTypeScriptブームを受けて静的型付けや関数型的な考え方を身につけておくことは自分のキャリアにとって重要なのではないかと考えるようになってきました。

株式会社HERPではTypeScriptおよびHaskellをプロダクト開発に利用しており、技術スタックに関しては自分にとって十分すぎる会社だと判断しました。 特にHaskellをプロダクト開発している会社は日本でも珍しく、関数型文化を吸収できそうだと考えたこともHERPが良いと思った理由の一つです。

スクラム開発を導入していること

前職では自己流のアジャイル風の開発を行っていました(こういう企業は割と多いと思います)。 自分なりにいろんなインプットをして出来るだけ気持ちよく効率的に働くための改善をしてみるものの、なかなかやり方としてしっくりくることがなく、また改善のスコープ自体も拡げていく元気がありませんでした。 たとえば新機能の開発内容や期間について決める最終的な権限は自分にはなかったため、そのあたりを含めた改善を行うためには上長や上長の上長まで巻き込んで働きかける必要があったのですが、そこまでのコミュニケーションスキルが自分にありませんでした。 そこで、すでにスクラムなどのある程度型が決まっている普遍的な手法が導入されている企業で働いてみて、型を身につけたいと思うようになりました。

株式会社HERPではすでにスクラム開発が導入されています。また、内定後にMTGなどを見学してみてエンジニアチームがボトムアップで意見を出して開発している雰囲気を感じ、ここならスコープが大きい課題があっても自分から改善していけそうだと感じました。

人事採用ドメインのプロダクトを開発していること

数年前からDDD(ドメイン駆動設計)に興味があり、実際に業務で実践しようとしてもいました。 ただし、前職は「AWSの運用自動化サービス」という技術的かつ専門的なドメインを扱ったプロダクトを開発していたため、より一般的で現実世界に存在する業務ドメインのコードを書きたいと思うようになりました。

そこで、現実世界に存在する業務ドメインで、かつ自分の興味があるドメインを考えたところ「人事採用ドメイン」に辿り着きました。 大学の卒業論文でも就職活動について研究を行ったことがあり、前職でも新卒採用の面接官などに関わっていて興味があったためです。

加えて、自分が今後5~10年先の未来で仮にITエンジニア以外の職種につくとした場合、人事採用または研修・教育などの分野が第一候補として考えられるので、今後のキャリアの可能性を広げておく意味でもHR関連のプロダクトを開発している企業がいいなと思いました。

HERPに決めた理由

実は転職活動らしい転職活動はHERPのみしか行っておらず、他の会社との比較などは特にしていません。 似たような条件の企業はなかなかないだろうと思っていたので、他の企業を受ける気持ちはあまりなく、もし落選してしまったら前職社内での配置転換など含めてまた考えようと気楽に考えていました。

そんな状況でありがたく内定をいただいたので、自分の中ではすぐに内定を承諾しようと決めました。 もちろん、新卒で前職に入社してから初めての転職ということもあり不安な気持ちもありましたが、事前にSlackに入らせてもらったり、MTGをいくつか見学したりして、自分の期待しているような環境であるということが確信できたのでそこまで不安はありませんでした。

入社してみて

そろそろ入社してみて1ヶ月が経ちますが、おおよそ入社前に期待していたような環境だったと思っています。 強いて言えば想像していたよりもベンチャーっぽいカオス感がなく、前職よりもいろいろな仕組みがうまく回っているように感じるところが主にギャップに感じているところです。 これはおそらく既存のメンバーがスピード感を持って改善してきてたどりついた(そしてこれからも変わっていく)結果なのだと思います。

また、入社前はエンジニアとして技術やスクラムなどに注目していましたが、コミュニケーションの文化も特徴的で、個人的にはすごく良いと感じているポイントです。 HERPには「愛をもつ」というバリューがあり、単に仕事上のやり取りだけではなく人間同士の愛があるコミュニケーションをすることを重視しています。 こういう表現をすると、元々ひねくれたコミュ障エンジニアの自分としてはブラック企業っぽい「アットホームな職場」と勘違いされてしまわれないか不安なのですが、そういう方向性の愛とはまた別で適切な距離感で気持ちよく仕事をできる快適な雰囲気です。

私は元々そういうコミュニケーションにあまり慣れてなく、前職ではどちらかというと淡々と仕事を進めていくタイプでした。ところがHERPに入ってから確実に「愛をもつ」コミュニケーションスタイルの恩恵を受けていて、以前よりも素を出してコミュニケーションできている感覚があります。 これは単に居心地が良いという以上に仕事を進める上でも大きなメリットがあり、自分が考えていることをアウトプットするハードルが下がったり、気楽にフィードバックを求められるようになったりしました。

一方で、まだまだ社内に課題や伸びしろがたくさんありそうだなということもよくわかってきたので、自分にできるところから価値を出せるようにやっていきたいと思います。

ちなみに、このブログにはこの記事1件しかないのですが、実はHERPでの活動のアウトプット用に作成したブログです。 HERPにはいわゆる会社のテックブログというものはなく、その代わりにエンジニアの個人ブログをキュレーションするHERP TECH HUBという仕組みがあります。 tech-hub.herp.co.jp

前職ではアウトプットは基本会社のテックブログに書いていたので、HERP入社を機にエンジニアとしての個人ブログを始めて作ってみたという経緯です。
今後もHERPでの活動含めた技術的なトピックについて発信していく予定ですので、ぜひチェックいただけたら嬉しいです。

最後に

そんな株式会社HERPは現在も積極採用中です。

careers.herp.co.jp

culture.herp.co.jp

興味がある方はぜひサイトを覗いてみてください。 また、TwitterなどでDMを送っていただいても構いません。

それでは、これからもよろしくお願いします。

*1:とはいえ、個人的に前職に対してそれほどネガティブな思い出があるわけではなく、むしろ私の社会人としてのマインドセットを形成する機会となった良い会社だと思っている、ということは付記しておきます。今でも良い会社だと思っています。